Q5s with AM3E レビュー。

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書こうかどうか迷ってたんだけど。

Q5s購入! & 私の使用環境

実はFiioのQ5sを買って2か月ぐらい経っている。まあこれが素晴らしい音だ!というなら、買ってすぐに自慢げに記事書いたんだけど、正直あまりそうは思わなかったので、もうしばらく聞いてみよう、とちょっと時間を置いてみた。

さて、Q5sのことを詳しく書く前に私のポータブルでの使用環境を書かねばならないだろう。私はiPhoneサブスクリプション購入しているApple Musicの音源をポータブルアンプを通して聴いている。以前はiPhoneのLightningポートからポータブルアンプOppo HA-2のUSBポートに有線で接続し、音楽を聴いていた。

 そんな私がQ5sを購入するに至ったきっかけは、そのOppo HA-2のUSBポートがだんだんゆるゆるになってきて、しょっちゅう音切れを起こす様になったから。

価格は正直ポータブルアンプに出せる値段を超えてると思ったが、結局は分割で購入してしまった。このQ5s、もちろん有線でも接続可能だが、Bluetooth5.0の無線でもiPhoneと接続が可能だ。

有線接続と無線接続をそれなりに入念に聴き比べたつもりだが、それほど音質に差を感じられなかったので、結局現在は無線で運用している。

音質は多少犠牲にしているのかもしれないが、無線で使い出すともう有線には戻れない。有線で運用していたときはiPhoneの後ろにポータブルアンプをゴムバンドで括り付けていた。正直重いし、不格好。ポータブルアンプの存在を知らない人が見れば、iPhoneのバッテリーが完全に死んでいて、常にモバイルバッテリーを後ろにくっつけて使っているんだな、と思うことだろう。それでもやはり音源をiPhoneだけで済ます、という便利さと、それでもいい音で聴きたい、という相反する事情の妥協点としてたどり着いたのが、このiPhoneにポータブルアンプを括り付けるという運用方法だった。

 

前置きが多いようだが、Q5sは色んな使い方が出来る故、使用環境を書いておかないと実際に購入を検討している人にはさっぱり参考にならないだろう。例えば、有線でハイレゾ音源を聴こうと思っている人にはこのレビューはあまり参考にならないかもしれない。

Q5sの音質は?

さて、やっと肝心の音質(※ストーリム音源のBluetooth接続時)についてのレビューだが・・・前述のHA-2に比べて、高音と中音が痩せて聞こえるように感じた。HA-2の方が新品の時の値段でも1万円ぐらい安いので、これにはちょっとがっかりした。解像度は高いのだろうと思うが、それでも音が痩せてガサガサ、キンキン聞こえるのではあまりよろしくない。だけども、そもそもポータブルアンプというのがそんなに流行らないのか、ほかに無線でそれなりの高音質が期待されるポータブルアンプというのがほとんどない。

 

そこで・・・・実はこのQ5s、アンプ部分が独立して交換可能でこのアンプパーツのみ別売されている。私の買ったQ5sについていたアンプはAM3Eというアンプ。3.5mmアンバランス、2.5mm、4.4mmのバランス接続という3つの出力端子がついた豪華な構成。しかし、ユーザーの中で非常に評判がいいアンプパーツが他にあるという。それはAM3Dというアンプパーツ。そんなもんが別にあるとなるとどうしても気になるよねぇ・・・というわけで・・・

AM3D購入! その実力は?

我ながら病気だと思う(笑)

でも、このアンプ、ダメだから、別のを買おうとも思わず、思わぬ追い銭だが、追加購入してしまった。

AM3Dは3.5mmのアンバランス接続と4.4mmのバランス接続の2出力。バランスでは手持ちのイヤホン Westone W40、アンバランスではヘッドフォン B&O H6 MK2で聴いてみた。

アンバランス、バランス共に高音、中音域に音の豊かさが増し、全般的にパンチが増した感じがした。それでもHA-2に比べて、解像度は高く、また出力の高さも感じるものの、音のふくよかさはやや薄い、というのが正直な感想。

Q5sは買いか?

どうなんだろう? 有線接続していたHA-2よりよい音とは思わなかったもの、以前レビューした(下記リンク)ES100とは流石に比べるのが失礼と思うほどの高音質。bluetoothの接続も非常に安定しているし、iPhoneの携帯性を損なわず、気軽に高音質を楽しみたい、というニーズを満たすにはこの機種を買うのしかないのかな、という気がする。

bono-ism.hatenablog.com

このレビューを見て、じゃあ私も買おう!とはあまりならないかな?

しかし、iPhoneの場合、bluetooth接続時のコーデックもaacどまりで、私の使用方法ではハイレゾ音源を十分にならせるポテンシャルを持つQ5sの能力を活かしきれていないのもまた事実。

それに上でも少し書いたが、高価格帯のBluetoothレシーバーはほかにあまり種類がなく選択肢が少ない。高価格帯のBluetoothレシーバーがあまり出てこないのは、Bluetoothの音質自体が、高価格のアンプの性能を活かしきれないという各メーカーの判断もあるのだろうか・・・。

まあしかし、もう有線には戻れないので、当面はこのQ5sを使っていこうと思う。次に買い替えるのは、Appleがより高品位のBluetoothコーデックを採用し、Bluetoothの音質がいよいよ有線と変わらなくなった、という時代になってから、かな。